看護師の仕事ってどんな仕事?1日の流れと役割をわかりやすく紹介
1−1|医師のサポートだけではない!看護師の役割とは?
私たちの業務とは主に医師の診療の補助、療養上のお世話をすることです。患者さんをサポートし、色々なスタッフと協力します。患者さんの生活や回復を支える大切な役割です。
1−2|診療の補助
医師の指示のもと、看護師は医療行為を実施します。医師がスムーズに診療を進めることが出来るように手助けし、患者の安全を確保します。
(具体例)
- 採血を行う
- 注射や点滴などの薬剤を作成し、投与する
- 検査や処置の介助
- 手術後の管理
- 医療機器の操作
1−3|療養上の世話
入院されている方は病気などの影響で心身の機能低下がしやすくなります。療養上の世話とは人間が日常生活で行っている「生活」を支えることです。患者さんがその人らしく生活できるように支援することを目指しています。
(具体例)
- 日常生活の援助・・・食事介助、排泄介助、オムツ交換、体位変換、入浴介助
- 環境整備・・・整理整頓、温度の調整、感染予防
- 健康状態の観察・・・バイタルサイン測定、症状観察、医師へ報告
- 精神的支援・・・コミュニケーション、意思決定支援、家族支援
看護職は幅広く活躍します。その人に合った方法を実施することで患者さんの生活の質が向上し、生きがいを感じることができます。
病棟看護師の1日を徹底解説!リアルなスケジュールを公開!
看護師の働き方は多様に存在します。その中でも、私のリアルな1日の流れを紹介します。
08時30分 出勤、情報収集
08時45分 朝礼、申し送り
09時00分 点滴作成、退院患者の準備
09時15分 バイタルサイン測定、点滴投与、看護記録
10時00分 清潔援助、体位変換
11時00分 カンファレンス
11時30分 血糖測定、経管栄養の準備・実施
12時30分 食事配膳、食事介助、内服確認
14時00分 点滴作成と投与、入院や検査の援助、翌日分の内服薬の準備
15時00分 オムツ交換、ラウンド、看護記録
16時30分 申し送り
17時00分 勤務交代のあいさつ、最終ラウンド、最終確認(記録や指示)
17時15分 退勤
⭐︎11時30分から14時までの間で1時間の休憩があります。
バイタルサイン測定:体温・脈拍・血圧・呼吸数
清潔援助:オムツ交換、入浴介助、陰部の洗浄、身体を拭く
体位変換:身体の向きを変える
経管栄養:口から食事が困難な患者が管を利用して食事をとること
ラウンド:患者さんの見回り
カンファレンス:看護師が患者さんの課題について話し合う

患者さんの急変や入院対応、手術などで1日のスケジュールは色々・・・
難しいと感じけど、増えていくことや時間内で終了できた時はとても達成感があったよ!
看護師の「やりがい3本柱」
3−1|患者さんからの「ありがとう」に励まされる瞬間
感謝の言葉を頂くと誰かの役に立てたと素直に感じます。私は患者さんが少しでも元気になれるよう笑顔で関わるようにしています。「ありがとう」と感謝の言葉を頂くと、患者さんの回復や安心に自分が関われた証です。私の大きな支えになっています。

患者さんからの言葉は活力になり、私が10年以上続けられている理由の1つです!
3−2|チーム医療で命を支えるやりがい
看護師は他のスタッフと連携しながら患者さんの命を守っています。1人では助けられない場面も、チームで協力することで命を繋ぐことができます。看護師の役割はバレーボールで例えると「得点を決める人ではないが、正確なパスを出す人」に似ています。チームの一員として、患者さんを支えている実感が湧くので手応えを感じます。
3−3|看護師として日々成長を実感できる
技術を習得できた時やスムーズに業務ができた時は、スキルが身に付いたと実感します。私が新人の時は点滴の針を入れるのが苦手でした。少しずつ成功体験を増やし、患者さんから「痛くなかったよ」と言われた時はとても嬉しかったです。自信がついて、相談や報告を減らすことは必ずしも成長とは言えません。少しでも不安がある時はかならず先輩に確認することで医療事故防止に繋がります。
大変に感じること3選
4−1|急変対応や夜勤の「疲労」
患者さんの状態は一定とは限らないため、いつ急変してもおかしくないです。夜勤は少ないスタッフでたくさんの患者さんを診る必要があります。そのため、看護師は常に気が張っています。普段は寝ている時間に夜勤の仕事をするため、疲労を感じやすいです。

帰宅後は風呂キャンセル界隈🥺
4−2|精神的にしんどい場面もある
患者さんの命に関わる仕事のため圧力に感じることがあります。また、急変対応の場面で人の死に立ち会うこともあり、精神的な負担がかかる仕事です。
4−3|忙しさと責任感のプレッシャー
看護師の仕事は業務量が多く、急変など予定外のことが起こりますので残業になることも多々あります。また、患者さんの「人生」に関わるため失敗ができません。何人もの患者さんからナースコールがあったり、処置や検査が同じタイミングになることもあります。優先順位を考えて患者さんの安全を守っていくことは時として負担になることもあります。
看護師を目指している人へのメッセージ
「医療ドラマを見てカッコよかった」「入院した時に看護師が優しかった」興味がある方には色々な思いがあると思います。きっかけは何であれ関心あることが嬉しいくらい、私は誇りを感じています。大変であるからこそ、やりがいを感じることが出来る素晴らしい職業です。一緒に看護の仕事を出来る日を楽しみにしています。
よくある質問
- 夜勤ってどれくらいの頻度であるの?
- 病院以外で働くところはないの?
- 看護師の収入はどれくらい?
🔶夜勤ってどれくらいの頻度であるの?
入院している患者さんを24時間看護するため、夜勤の業務があります。
勤務形態によって回数や時間が異なりますが一般的には2交代勤務と3交代勤務があります。
| 2交代 | 3交代 | |
| 平均勤務時間 | 16時00分~翌日9時00分 | ・16時00分~翌日1時00分(準夜) ・1時00分~9時00分(深夜) |
| 平均回数 | 3~5回/月 | 7〜8回/月 |
| メリット | まとまった休みが取れやすい1回の夜勤手当が多い | 精神的な負担が少ない勤務時間が短いため身体の負担が少ない |
| デメリット | 長時間のため身体の疲労を感じやすい | 昼間の仕事の後に深夜になることがある |
⭐︎リフレッシュすることや勤務形態、勤務場所 などの働き方を変えることも大切です。

夜勤は身体の負担も大きいため、リフレッシュすることや勤務形態、勤務場所 などの働き方を変えることも大切ですよっ!
🔶病院以外で働くところはないの?
看護師の仕事場は病院と思われがちですが、種類は豊富にあります。病院勤務にも活躍する場がたくさんあるため、紹介します。
- 病院:大学病院、一般病院、クリニック、療養病院、リハビリ病院
- 介護施設:介護老人保健施設、特別養護老人ホーム
- 健診センター、献血ルーム
- 訪問看護ステーション
- 看護学校の教員
- 一般企業

働く場所が違っても「患者さんの健康を守る」という目的は同じです。正社員だけではなく、パートや派遣、単発バイトなど、たくさんの雇用形態があります。自分のライフスタイルに合わせて、職場や働き方を選択することでワークライフバランスを保ちましょう!
🔶看護師の収入はどれくらい?
厚生労働省の「令和6年賃金構造基本統計調査」によると、看護師の平均年収は約519万7000円です。基本の給料や残業代に加えて、夜勤手当があるのが特徴であり、給料が比較的に高いといわれています。
| 2交代の勤務 | 約1万1368円 |
| 3交代の準夜勤務 | 約4234円 |
| 3交代の深夜勤務 | 約5199円 |

勤務先や働く地域などによって収入は異なります。勤続年数が増えることや資格があることで給与はさらに上がりやすくなり、「安定している」と言われる理由の1つといえます。
まとめ
看護師の仕事内容はたくさんあり、「大変」「忙しい」といった印象を持たれやすいです。しかし、経験することで日々成長を感じることができる魅力的な職業です。日本人の寿命が長いのは発達した医療、それを支えている医療者がいるからだと思います。看護師は責任ある仕事ですが、人生で多くの「ありがとう」に出会える仕事は他にありません。この記事を読み、あなたも誰かの人生を支える看護師を目指しませんか?

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